こんばんは。いずみんです。
遡ること17年前に一度0期の乳がんで放射線治療をし、
現在、二度目のがんサバイバーとなりました。
今日は初めて乳がんになった頃を振り返りたいと思います。
会社の健康診断で「乳腺症の疑い」という結果を受け、T病院で経過観察をしていました。
当時、その病院では生理痛がひどかったので主に子宮内膜症の方を診ていただいていました。
数年たったある日、寝返りでうつ伏せになった時に「ビューッ」と血液が。
「これは今までとなんか違う」と思いました。
万が一、乳がんで手術になった場合、きれいに再建してくれる病院はどこかを
ネットで調べたところ、現在の病院をみつけました。
T病院にセカンドオピニオンをしたい旨を伝えたところ、態度が一変し、紹介状すら書いてもらえませんでした。転院して本当に良かったです。
なので同じ検査をあらためて行いました。
- マンモグラフィー検査
あの透明な板に挟まれた際、血液が飛びでて壁を汚してしまいました - エコー検査
- 針(部分麻酔の後太めの注射で細胞を吸引)
- 針(針での採取した細胞が少なかったため、3ミリくらい切ってもうちょっと太い注射針で吸引)
①のマンモグラフィーでは異常なし。
②のエコー検査でがんの疑いあり。
③細胞をとって判定。
④細胞の量が少なかったため、簡易的な手術室にて部分麻酔をかけて3ミリから細胞を採取。
0期の非浸潤がんであることがわかりました。
0期といっても、いつかはがんになりますよという細胞を放っておくのはよくないので、
部分切除と放射線治療を両胸にすることになりました。
同じ経験をする方にお伝えしたいのは、検査が進むほど、覚悟を決めるタイミングが早くなっていくことです。私の場合、家族や友人に相談してしまうと聞いた方も辛いだろうし、負担になるのは嫌だったので、入院する前日に母親にだけ伝えました。
手術をする当日の朝に急遽右胸は残し、左胸だけ部分切除をおこなうことになったそうです。ちょっとほっとしました。
手術は2時間程度。手術中はリラックスできるようにと持参したCDをかけてくれました。
今はApple musicから検索して流してくれます。
手術が終わった時、ちょこっとだけ意識が戻るのですが曲が聴こえてきました。
手術中、がんを摘出したあとの部位に、チタン製の長さ5mmほどのクリップを留置きして、今後のマンモグラフィー検査など再発の危険が大きいところのしるしになるそうです。
クリップはホッチキスの針のような形をしていて診断画像に写るので、放射線治療の照射する位置を決める目安にするそうです。クリップはもともと止血用のものなので留置しても安全とのことでしたし、今までレントゲンやMRIなどでもとくにクリップがあります的な申請の必要はありませんでした。
放射線治療は集中して連続で行うので、旅行や出張などの計画があれば、開始前に相談してみた方がよいかと思います。私は一度、宿泊してしまうと朝一の新幹線でも間に合わないことから、夜行バスを使ったことがあります。
初回は希望の時間帯の予約が取りにくかったのですが、2回目以降は10時半にしてもらいました。人事に相談をして周りに迷惑をかけないのであればという条件で、退職することなく続けることができました。その代わり終電まで働いてカバーしました。
【一か月のルーティーン】※祝日がある場合は飛ばします
※CTは最初の一回だけです
【月曜日から金曜日までのルーティーン】
10:00 病院着
10:30 放射線治療
放射線自体は5分程度ですが、身体を固定したり準備に時間がかかります
11:00 放射線科の診察
体調やメンタル面で相談にのってもらえます
12:00 出勤後、会社でランチ
13:00 0:00まで残業
01:00 夕食
02:00 入浴後就寝
【土曜・日曜日は放射線治療もお休み】
病院がお休みなので、放射線治療もお休みです。
それに、身体に影響はないといわれたものの、私は激務のせいで、あばらが透けるくらいまでみるみる体重が落ちて、靴のサイズも23.5㎝から22㎝になったのはちょっとした発見です(笑)それと疲れやすく、いつもだるい感じがありました。寝てないせいもあるのでしょうけど。
あと、匂いにも敏感になり、化粧品の匂いで気分が悪くなることもありましたね。
なぜか病院に香水プンプンで来る人もいるんですよね。
積極的な再発予防法として標準回数を照射したあとの
翌日から局所照射を9回、10~18Gyを追加で受けました。
当時はまだ珍しかったようで保険会社から驚かれた記憶があります。
追加照射することで再発リスクを一段と低くすることができると説明を受けましたが、結局同じ場所で再発したので意味はなかったかもしれません。
先生からは稀なケースとのことでしたが、、、
治療線量 | 1回2Gy(グレイ) |
---|---|
分割回数 | 25日間 |
合計 | 50Gy照射 |
今回の再発時も仕事が続けられるか不安だったのですが、コロナ過だったこともあり、リモートワークで乗り切ることができています。何より会社の労働環境が改善されたことが大きいと思います。同じように働きながら抗がん剤治療を続けることができるか不安になっている方もいらっしゃると思います。
また、一人暮らしで不安がいっぱいという方に、「こんな感じなのか」とちょっとでも参考になればうれしいです。
次回は私が経験した悪質保険レディについてお話したいと思います。
病気の備えで入っている保険なのに入院~手術~放射線治療をしたのに
「一円もでません。お役に立てず申し訳ありません。」ってあり?